対人緊張
対人緊張・対人恐怖症
心理療法で一番利用しているのが、この対人緊張だと思います。対人緊張、其の上の対人恐
怖症、そして視線に来ている視線緊張、と有りますが症状の特徴は緊張、ドキドキ(バクバク) 肩こり、胸の詰まり、気にしたら緊張、慣れが来ない。耳鳴り(キーン)大勢の中に入るとダメ、 大勢の前で話すのがダメ、人によっては読むのがダメ、改まっての自己紹介がダメ、そして小 心、クヨクヨ、劣等感、マイナス思考の増大、口の振るえ、手の振るえ、足の震え、手の多汗、 予期不安などが出てまいります。まず言える事は早く心理療法を受ければ簡単に良くなってま いります。その後二度と成りません。これが、薬や注射などを使用しないで心理療法で治した 場合の特徴です。ストレスを解消して脳の休憩を覚え、気分転換を習得して、そして心理療法 で自律神経のバランスを整えてまいります。ドッシリ感が生まれ、自信がついて来ます。大体が 生真面目な人やすぐ気にする人などがこの症状になりやすいです。そして生真面目な人はスト レス発散が下手です。ストレスで緊張系の症状から悪くなって書痙などになった方達の特徴は 良心的で神経質、そして最大の特徴で有る負けず嫌いと云うのが有ります。近頃では幼稚園 から小学校低学年でもう立派に対人緊張、視線緊張に成っている子供もいます。其の為、登 校拒否までに成っている子供も大勢います。心理療法で直ぐ良くなります。小学校低学年の子 供の場合、大体三、四回で良くなる事が多いです。バランスが調っていますので其の後が凄く 良いです。大人の対人恐怖症は指導回数も増えてまいります。大人の対人恐怖症の具体的 基本指導技術内容は、催眠+自律訓練法+行動療法です。催眠で誘導して自律訓練法を 段々覚えてまいります。初期訓練の段階では音楽療法なども上手く組み込めて指導して行き ます。対人緊張による相当な首コリ、肩こりなどはいずれ取れて行きます。心理療法を指導し た結果取れた肩こりは不思議と其の後、成りません。対人緊張の心理療法を進めていると、イ ライラや集中力低下、ドキドキなどが良くなってまいります。そして動きも良くなり、胃の調子も 良くなり、体のだるさも取れてプラス思考 も増えてまいります。朝の目覚めも良くなり、すべて にスッキリ感が出てまいります。胃の調子が良くなると云うのは、これも後そのままずっと良い です。この良くなると云うのは、ほかのストレス性、心因性でも同じです。たとえば過敏性大腸 の為、登校拒否を起した児童を心理療法で治した時、親からよく聞かれます。「大腸性過敏は 治ったのは判りますが、これは何時まで続くのですか」と、そして私は必ず言います。「良くなっ たのだから、ずーっと良くなっています」と言います。心理療法は体質改善まで行きます。対人 緊張の訓練は、色々な症状が改善され最後に緊張が取れてまいります。また特殊な例も有り ます。一過性の恐怖症です。症状は大袈裟ですが、1回の心理療法を受けただけで、もう殆ど 良くなっています。2回目で終了です。どう云う症状かと云うと、緊張、不安の為、家から1歩も 外に出れない。小心、くよく よ、劣等感、不安感の増大、予期不安、集中力低下、記憶力低 下、胸の詰まり、もやもや感、頭痛、動悸、苦しいなどという症状です。少し不安神経症かなと 思いますが、1回目の指導で胸の詰まり、頭痛が取れ、2回目の指導で、不安感も緊張もすっ かり取れて、自信を持って終了しました。大袈裟に症状が出ていますが軽いタイプです。このよ うなタイプは余り居ませんが、薬でも一応治まるタイプです。段々本当に悪くなって来ると薬は 対症療法に回ります。是非、気をつけてもらいたい所です。
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心理カウンセラー 葛 城 利 雄
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